SAINT LAURENT PARIS サンローランパリ
1歳頃までは親の言うことをきき、親を真似る「いい子」であったのに、2歳を過ぎる頃になると何でも「いや」と言うようになる。いやと言いながら制止する親の手を振り払ったり、物を投げたり、噛み付いたりといった抵抗をする「ほとほと愛想を尽かす」状況となります。一旦、機嫌を損ねると。自分のやりたいことや好きなことまで「いや」を貫きます。最初の反抗期です。
この頃には行動能力も増加し、知的関心も増してきますので、自分から積極的に色々やりたがります。しかし、危険であったり、周囲が困ることは親が禁止しせざるを得ません。しかし、子供は状況が理解できていませんので、親の「いけません」に対して、子は「いや」を連発して抵抗を試みます。つまり、自我が芽生えてきたということです。この年齢では世界の中心は自分であり、自分のしたいことは何でもするのが普通なのです。また、この頃ではしてはいけない理由を説明してもそれを理解できるほどの能力には至っていません。5歳ころまで待つ必要があります。この頃は自己中心的で、自分お考えを通そうとし、親の考えと衝突しますが、子供は言語表現力は十分でなく、自分の気持ちを親にわかってもらえないし、周囲の危険な状況なども理解できませんので、怒って物を投げつけたり、泣きわめく事になります。しかし、怒られ、注意されることによって自分の欲求はどのようなときに是認されたり拒否されたりするのか、どのような行動がほめられ、叱られるかを学んでいきます。この結果、他人の反応を予見し、社会に対する適応行動が発達していきます。してはいけないことを我慢し、しなければならないことを認識、体験することの大事な時期ですので、大暴れしている時でも過剰になだめたり、ご機嫌をとることは避けて、静観することも必要かもしれません。
子供が親に依存していた状態から自立していくために自我の芽生えは大切であり、逆に反抗しない子供を心配しなければならないのです。親は子供の勝手な行動に腹が立っても、反抗期に達したことを喜ぶ方に気持ちを切り替えるような心に余裕を持って接して下さい。意思が強く、自己の判断で行動できる立派な大人への第一歩なのです。反抗しない子供の場合、体が虚弱か反応するエネルギーがない、親が厳しすぎて怖くて反抗できない、何でも子供の思うとおりに甘やかしすぎるなど、反抗しない原因を考え、それを改善するべきかもしれません。子供が何事にも反対するのは、それによって自分の存在を認めさせ、また自主独立を宣言しているという考え方もあります。子供の意思に反して、強制的に何かをさせようとしたりせず、上手にほめて、他人に頼らないように励ましてあげることで、親子とも和やかな気持ちでいられますし、子供は自立していきますので、最終的に親は子供にかかる手間が少なくなり楽です。
Paul Smith(ポールスミス )テーラードジャケット スーツ
2歳頃になると歩いたり、走ったり、言葉を理解したり、さまざまな動作が可能となります。行動の幅が広がると同時に、行動が自分で出来るようになることに喜びを感じるようになります。色々な事への兆戦が行われます。また、この頃には自分がやりたいことは何でもしようとしますし、そのやり方にしてもその子その子の独特のやり方がある場合があります。物の置いている位置にこだわり、他人が動かすと叫んだり、わめき散らす。服の着る順番やボタンのかける順番でこだわり、他人が手伝ったりすると「自分で、自分で」と怒る。手伝ったり、順番が違うと時には最初からやり直すことすらあります。朝などでは大人は急いでいるのにこれをされると、こういった時期だとわかっていても、理性と感情は別で、我が子ながら腹が立ってきます。
小児科の診察でも、この年齢になると服を自分で上に上げて診察しやすくしてくれる子供がいます。これを親や看護婦が手伝うとすごく怒ります。それはその子にとっては非常に重要なことなのだと思います。自己というのが強く出始め、色々とこだわりだします。これも親のいう「反抗期」です。ただ、子供は反抗しているのではなく、急いでいるとか子供を楽にしてあげようとする大人の都合や考えを理解できていないだけです。周囲のことを考慮出来るようになるにはあと数年が必要で、この時期では幼すぎて不可能です。当然、この時期は自己中心的で自分が世界の中心です。大人の思うようにはいかない時期に入ったと諦めて下さい。
他人のことや、その後の結果などはまったく眼中にはなく、大人の手に負えなくて、大人が我慢できなくなる。「かん虫」が出たといわれます。大人と子供の考え方や行動の仕方のギャップに大人が耐え切れないのです。「かん虫」の子供の背景を考えてあげて下さい。親に依存していた状態から、自己が育ってきて、子供が自立するようになる過程です。他人の言いなりになる子供よりは自分を表現できる子供のほうが頼もしくはありませんか。わがままな自己は困りますが、うまく自己を育ててあげて下さい。親としては試練ですが、子供や子育てというものを理解して、我慢が必要です。ただ、我慢も限界があります。小児科専門医に相談して下さい。